20190701

さらざんまいというアニメと幾原監督のアニメ作品についての話です

 

ネタバレ含むのとあまりいい内容の話じゃないかもです

 

昨日幾原監督のさらざんまいというアニメを見た

私はこの監督が作った「少女革命ウテナ」というアニメに対して実は嫌な気持ちを抱いている

導入は面白いしアニメーションの動きや引き込まれる仕掛けも魅力的で序盤から夢中だった

だけど主人公とヒロインが仲良くなっていく中で百合と見せかけてメッチャ男が出てきて、二人とも同じ男に抱かれるみたいな展開になった

百合なのかなと思ってた世界観がひっくり返ったことにドン引きしたし「女の子はみーんなこういうことして大人の女になるんだよ」みたいなメッセージに見えて、当時少女だった私は気持ち悪いと感じた

本当に嫌だったらそこでもう投げ出して見ないようにするんだけど、その他の要素があまりにも強烈でまだ見たい、もう一度見たいと思う物だったので私は少女革命ウテナを捨てることができなくて何度か見返したしコミックスも買ったし映画かOVAも見た

その展開後のお話はヒロインと主人公二人で現状から抜けだそうみたいな感じで爽やかに終わったと思うんだけど、一度受けたちゃぶ台返しがどうも強烈に残っていて、いまだにあれは悪意だったのではないかとさえ感じている

あと話が抽象的で置いてけぼりになったのもあるかな……

この感想については私が当時感じたものなので訂正や意見は特にいりません……

 

ピングドラムは二回通して見たんだけど大筋の話も分からなかった

なんかドロッとしたものだけ感じ取って、映像やセリフは強烈で頭に残るくせに話がひたすら分からないのがもう嫌になってしまい「この監督のアニメは私に向いてない」と忘れることにした

演出は強烈で凄いから記憶に残るけど話は分からず、それがストレスになった感じ……

 

そんな感じで同じ幾原監督の作品だし話題のさらざんまいは避けてたんだけど、近所の駅にポスター飾られてるし浅草って舞台は割とふらっと行ける場所でな~んか結局気になって恐る恐る見始めた

これまでの作品であった頭に残る強烈な音楽や映像の凄さはそのままなのに登場人物の目的や意味がちゃんと分かってすごく驚いた

そして面白い……一日で一気に最後まで見てしまった……

すごく面白かったんです!!!見て良かった!!!

 

これはツイッターで見た表現だけど、何かの作品に対しての感情って必ずしも「好」=「見たい」ではないし、「嫌」と「見たい」が同居する場合もあるし、「好」と「見たくない」が同居する場合もある

ウテナは私にとって典型的な「嫌」と「見たい」が同居する作品だったなあと思う

この作品が持つ魅力だけで言ったら高得点だし、幅広いジャンルのアニメファン名乗るなら見ておいてほしいなと思う作品

だけど私の感情としては「嫌」だ

このニュアンス表現するの難しいし、沢山の人が見てる短文SNSではやりにくいものがあった

でもちゃんと内訳を書けた気がするのですっきりしました


苦手なものでも何で苦手かをちゃんと考えて分けて物事を見るのは私にとって大事な作業なので余裕あればやっていきたいです