20210308

シンエヴァンゲリオンを見てきましたという日記です
普通に内容に触れてネタバレしてます

まず前置き
エヴァンゲリオンについて
私は旧作の映画公開時位にかなりハマっていて
当時は解説本の存在も知らなかったので
好きだったアニメが何だか良く分からない単語を羅列しまくって
綾波が巨大化してグチャグチャになって終わったみたいな認識のままだった
それから再放送とかリマスターとかで見直す機会あったんだけど、何度見てもやはりカッコ良く魅力的に思えたし、YouTubeなんかの解説動画見て何が起こったのかも大体分かった

そして新劇場版の序
絵は今時っぽくなったけど焼き直ししてどうするんだろうと正直思った

新劇場版の破
これは過去をなぞりつつも少し変えていて、カヲルくんのセリフからもループものかと言われてましたね
この頃には新劇の絵に慣れてしまいテレビシリーズの絵を古く感じて見られなくなった

新劇場版のQ
これはつらかった
つらいポイントとしてはシンジくん目線で見てしまう作りになっててみんなが自分に冷たくてつらい、個人的に初号機の機体が好きなので戦艦になってるのも嫌だった
あと単語を羅列してる中でなんか良く分からない事象が起こるというエヴァンゲリオンの特徴がよく出てた
前半のつらさとカヲルくんとの時間との対比は良かった そこからの離別のショックはしっかり描かれててそこは良かった
だけどお話の内容としてはしっちゃかめっちゃかに感じて、ここから話がまとまるのか分からなかったし作り手の鬱モードも感じたのでこれの続きはもうあまり期待出来ないなと思った

そしてシンエヴァ
一言で言うと見て良かった!!!

良かったところ箇条書き
・ちゃんと前回からの続きでカヲルくん喪失のショックが描かれていた。ちゃんと死が描かれるの好きです
綾波初期ロットがやたら可愛い
・愛には子孫繁栄や母性愛等のプログラム的なものが確かにあると思うんだけど、それでも自分がそう感じるからいいと言い、思うままに行動し良かったと言って消えていった綾波初期ロットが人間の命そのものでじーんときた。お母さん的でもある
・妊婦や猫の出産、子供等の生命を沢山見せてくるがそれはヴィレが薄皮一枚で繋いでるものと説明、私はこの時点で第三村に感情移入していたのでこれからここが破壊されるんだと逃げ出したくなったがそうはならなくてその嬉しさも鑑賞後の気持ちよさに繋がった
・アスカはケンスケ、シンジはマリと添い遂げるが旧作のエヴァンゲリオンとの決別に思えた。旧作でも視聴者を突き放してきて、またそれと同じことをしたんだと思うが、長く見てきた人が結婚したような人の選択を見せられた感じ
・加持さんのやってることが良く分かなかったけどちゃんと明かされて驚いた
・前回で理不尽とさえ思ったミサトさんの振る舞いの裏側が分かった。旧作で撃たれてシンジを送り出したことは繰り返しつつ背中を押されたシンジもそれを応えた
・ユイがやっと出てきて、このために居たの?母さん!てやってたけどそんな仕込みアリ?!まあでもいいと思う
・人が人の形を取り戻すシーンで猫と人が一緒に居てつい泣いてしまった

鬱みたいになって動かないシンジに浴びせられる罵声や静観や優しい声はキャラクターへの苛立ちにも思えたが誰かの体験という感じがして生々しかった。ラストの宇部庵野監督の故郷というのもあって誰かの半生見せられた気持ちになったけどまあそういう作品作る人だしいいか……

見た後やっぱりぼんやりしたけど、何だか頑張って生きようと思いながら歩いてたことをすごく覚えています
正直こんな大団円迎えるとは思わなかったです
旧作のラストは死の中で小さな生を見つけるイメージだったけど、今作のラストは生と死を見つめてそれでも生きていくイメージだった
エヴァンゲリオンに勇気づけられる日が来ると思わなかった

私の感想はただ素晴らしかったと言うものになるんだけど、作品と長年付き合って一緒に歳取ったこととか旧作のビジュアルや出来事が頭に入ってることとか、今までに起こった災害とか生死に触れたこととかが頭に無いと出てこないかもしれないので、人によって評価分かれそうとは思う
色んな年齢や立場の人の感想を知りたい気持ちです

分からなかった点
・式波アスカのクローンってどういうこと?オリジナルはどこの何?
・アスカはなぜ第三村に行けないのか、使徒だから人間と接触出来ないって説聞いたけどケンスケとは接触してるしやっぱり分からない
・全自動型方舟って結局どうするつもりだったの?
・裏宇宙とかネルフの船とかその辺
・ゲンドウどうやってループしたの?
・マリがゲンドウ世代の人とは知ってるけど結局何?

分からなかったところや単語は色々あるけど「君らこういうの調べるの好きだろ?」という視線を感じる
これもエヴァンゲリオンですね